またね
先日、新潟(はじめまして!)に関西から車で向かったので、六時間半ぐらいかけて行った。
わたしはドペーパーなので、後部座席でお菓子を食べたり、話したり深夜高速の景色を眺めたり、ときどき眠ったりして過ごした。
北陸は行ったことがないので、行きたいなあと思ってたのだけど今回は観光ではなく。
子どもの頃、家族ぐるみで仲が良かった一人の子が亡くなったので会いに。
家が離れたりで大きくなってからは会っていないけど親から情報は耳にしていて、大人になったんだな〜って思ってた。
一緒に怒られたこと、怒られたこと、、家の前や公園でよく遊んでいたこと。
会わなくなっても思い出は、ずっとあの頃の色合いのまま残ってたので、母から受けた訃報は現実味がなくてね。
身内以外はうちの家族と恋人だけ火葬まで一緒に見送ることができたのだけど、その前にセレモニーでお別れを。
棺の中で目を閉じて横になっている彼は眠ってるようで。
事故した車はぐしゃぐしゃになってたけど顔に傷はほとんどなくてきれいだった。
わたしたち家族は少し後ろに下がってひっそり泣いていた。
身内は胸がちぎれそうなぐらい泣いていて、恋人も、彼の顔を抱きながら泣き叫んでいた。
彼のことをとてもとても可愛がっていた彼の母親は泣き疲れた表情で、気を張って涙を流さないように笑顔をつくっていた。
それがとても痛々しくて。
ふっくらしていて元気ハツラツだったのにごっそりとやつれている姿の彼のお母ちゃんに、抱き合って背中をさすることしかできなかった。
身内のみんなが火葬前に設えてる間、セレモニーのスタッフさんってすごいな、と考えてた。
わたしにはきっと務まらない、とも。
彼の会社の人達が顔を見にきてくださったあと、棺が火葬場へ運び出されるとき。
いやだ!!!と叫び、泣き叫んでいる姿を見て、
あぁ、人は死んだら本当に終わりだ、と悲しさと虚しさでいっぱいになった。
火葬炉へ進み、閉まるまで息が止まる思いだったこと、あの場面に立ち会わせてもらったことはこれから先忘れることはない。
骨上げもさせてもらい、彼の仙骨はとてもしっかりした美しい形だった。
すべて終えたあと、あんなに小さくなってしまった骨壷を運んでいる彼の母、姉、恋人の横顔を見るのがつらかった。
慮るのもおこがましいけれど、考えずにはいられなかった。
そっちの世界はどんな感じですか?
わたしのこと覚えてるかしら……笑
大きくなった君と話したかったし、またみんなで会えたらいいなと思ってたよ。
会いたいと思ってるなら行動しなきゃいけなかった、と遅すぎる後悔をしています。
冬寒くなってきたので温かくしてね。
またね。